Last Updated on 2025年12月23日 by 管理者 Nikifarm
【よくある誤解】成年後見人についての疑問
― それ、ほとんどが誤解です ―
疑問リスト
- 成年後見の契約をしましたが、買い物に行ってくれますか?実際にサポートしてくれる人は誰ですか?
- 成年後見の契約をした後の、実際の流れはどうなっていきますか?
- 成年後見なしでも、地域包括支援センターとケアマネにお願いすればすむきがします
- 最初から後見人のいらない人は?
- 「後見人を契約すると何ができなくなるのか」本音編
- 任意後見人の誤解ベスト3
- 裁判所が後見人に「専門職」を選ぶようになったのはなぜ
❓誤解①
成年後見の契約をしましたが、買い物に行ってくれますか?実際にサポートしてくれる人は誰ですか?
A.
契約(申立て)が成立すると、家庭裁判所が選ぶ 「成年後見人」 が付きます。
後見人になる人は、主にこの3タイプです。
① 親族(子・兄弟など)
- 家族が後見人になるケース
- ただし最近は少なめ
② 専門職(ここが多い)
- 行政書士
- 司法書士
- 弁護士
- 社会福祉士
👉 コスモスに関わっている場合は、行政書士などの専門職後見人。
③ 法人後見
- 社会福祉協議会など
- 組織として担当
② 成年後見人が「してくれること」
ここが重要です。
✅ できること(法律・お金・手続き)
- 預金の管理
- 年金や収入の管理
- 施設費・医療費の支払い
- 契約の締結・解約
- 詐欺被害の防止
- 不利益な契約の取消し
- 家庭裁判所への報告
👉 「守る」「管理する」「止める」役割です。
③ では、買い物や通院の付き添いは?
❌ 原則:やりません
- スーパーでの買い物
- 病院への付き添い
- 掃除・洗濯
- 日常生活の手伝い
これは 成年後見人の仕事ではありません。
理由はシンプルで
👉 後見人は生活支援員ではなく、法律代理人だからです。
④ じゃあ、誰が買い物に行ってくれるの?
ここが本当の使い分けです。
🧺 日常生活の支援をする人
- ヘルパー(訪問介護)
- 家族
- 地域の見守り・ボランティア
- 配食サービス
- 移動支援
👉 これらは介護保険・障害福祉・自治体サービスの役割。
⑤ 後見人は「手配役」にはなります
ここは誤解されがちですが、希望が持てるところです。
- 「買い物ができていない」
- 「一人で病院に行けない」
⬇
後見人がヘルパー契約を結ぶ
必要なお金を支払う
👉 自分で行くのではなく、整える人です。
⑥ ひとことでまとめると
成年後見人は
「一緒にスーパーに行く人」ではなく
「スーパーに行ける仕組みを用意する人」
❓誤解②
成年後見の契約をしましたが、実際の流れはどうなっていきますか?
① 後見人が包括に連絡
- 本人の状況を説明
- 後見開始していることを伝える
② 包括支援センターが本人面談
- 生活実態の確認
- 困りごとの洗い出し
③ 包括支援センター → ケアマネへ
- 要介護認定の検討
- ケアマネ選定
④ ケアマネがサービス設計
- ヘルパー
- 買い物代行
- 配食
- 移動支援
⑤ 後見人が契約・支払い
- サービス契約を締結
- 費用管理
👉 これが普通のルートです。
よくある誤解(かなり多い)
❌ 包括支援センターが全部やってくれる
⭕ 包括支援センターは「司令塔」
❌ 後見人が全部決める
⭕ 生活は包括支援センター・ケアマネ、法(契約)と金は後見人
成年後見人は地域包括支援センター等にお願いして生活を回す人です。
❓誤解③
成年後見なしでも、地域包括支援センターとケアマネにお願いすれば大丈夫な気がします
後見人は何のためにいるのか
① お金が絡んだ瞬間に登場する
包括やケアマネは――
❌ 契約できない
❌ 預金を触れない
❌ 詐欺を止められない
ここで後見人の出番です。
② こんな時に「いて助かった」となる
- 家賃・施設費の支払いができない
- 各種行政等への手続きや契約
- 通帳や印鑑の管理が怪しい
- 訪問販売等で高額契約してしまった
- 親族が揉め始めた
- 判断能力が落ちた
👉 この局面で後見人がいないと、誰も止められない。
後見人がいない場合の現実
よくあるパターン
- 包括支援センター「それはご本人の判断ですね」
- 銀行「ご本人以外は対応できません」
- 業者「契約は有効です」
👉 誰も悪くないが、誰も助けられない。
❓誤解④
一人様でも後見人のいらない人はどういう人?
後見が不要なケース
- 判断能力が十分ある
- お金の管理が自分でできる
- 信頼できる家族が近くにいる
- 重大な契約リスクが低い
👉 この段階なら包括支援センター+ケアマネで十分です。
だから正解は、後見人は「今すぐ必要」ではなく「いざという時のブレーキに任意後見契約をしておきます。」
❓誤解⑤
「後見人を契約すると何ができなくなるのか」本音編
① お金を好き勝手に使えない
- 高額な買い物
- 理由のない送金
- 何に使うか分からない出金
👉 後見人のチェックが入るようになります。
※ 日常生活費は普通に使えます。
② 勝手に契約できない
- 訪問販売
- 投資話
- 不動産売却
- 高額リフォーム
👉 後見人の同意が必要。
これは不便ですが、被害防止のためです。
③ 家や土地を自由に処分できない
- 売る
- 貸す
- 担保にする
👉 高額なものは後見人から家庭裁判所へ申請し許可が必要。
※ 勝手に売ってしまうのを防ぐ仕組み。
④ 「まあいいか」が通らなくなる
- 曖昧な説明
- 勢いの決断
- 情に流される契約
👉 全部、止まります。
③ 逆に「できなくならないこと」
ここ、超重要です。
- 買い物に行く
- 外出する
- 友達と会う
- 趣味を楽しむ
- 普通に暮らす
👉 生活の自由は奪われません。
④ なぜ「自由を奪われた」と感じるのか
理由はこれです。
今まで
誰にも止められなかったことを
止められるようになるから
人はこれを
「自由がなくなった」と感じます。
⑤ たとえ話🔥 コンロの火
- 元気なとき → 火を自由に使える
- 危なくなったとき → 元栓を管理する人が必要
👉 料理の自由を奪うためではない。
家を燃やさないため。
⑥ 後見を使って「よかった」と言われる瞬間
- お金が残った
- 家を守れた
- 家族が揉めなかった
- 詐欺を止められた
👉 失った自由より、守れたものの方が大きい。
❓誤解⑥
任意後見人の誤解ベスト3
❌ 今すぐ管理される
⭕ 発動する(判断能力が衰えた)まで何も変わらない
❌ 自由がなくなる
⭕ 生活は今まで通り
❌ お金が取られる
⭕ 発動前は基本、報酬なし、発動後は裁判所が決定
❓誤解⑦
裁判所が後見人に「専門職」を選ぶようになったのはなぜ
家庭裁判所の本音はこれです。
- トラブルを起こさない
- 報告がきちんとしている
- 感情で動かない
👉 専門職の方が安定。
結果として専門職(弁護士・司法書士・行政書士・社会福祉士)の後見人が増える。
本人も「家族に任せたくない」
最近は、本人側から
- 子に迷惑をかけたくない
- お金の話で揉めたくない
- 中立な人がいい
👉 専門職を希望する人が増えている。
ここで誤解しないでほしいこと
❌ 専門職後見=冷たい
⭕ 感情に流されない
❌ 家族後見=温かい
⭕ 揉めやすい
