「カチンジジー」あらわる、これからはそう呼ぼう
Last Updated on 2026年5月17日 by 管理者 Nikifarm
おはおうございます![]()
1日雨模様で、畑仕事ができないが、この雨が一段と野菜を育ててくれるので自然の恵みに感謝しています。

人は人、我は我
以前ブログに書いたちょっとカチン
とくる爺さまのこと。
以前のブログを参考に読んでください。
カチンとくるスイッチがあるかも | Niki Farmのブログ
これからは「カチンジジー」
と呼ぶことにした。
ある秋の昼下がりというか、先日の夕方のことです。
気持ちよく雑草を抜きながら、畑で静かな時間を楽しんでいたその時、遠くから不吉な車の音がガタガタと聞こえてきたのです。
あの濃い緑の小さな車…まさか…いや、違うはず…。
そう自分に言い聞かせるも、振り返った先にはあの爺さま…そう、通称
「カチンジジー」
が、いたのです!
手を上げて笑顔で挨拶して、その後は聞こえないふり作戦、返事もせずに背を向けて雑草を抜く手になぜか力が入る。
「カチンジジー」、登場と同時にまるで舞台俳優のように、遠くを見つめながらつぶやき始めた。
「…どうやら、俺の畑、獣に入られてるみたいだなぁ…入ってないかい」
おぉっと、何やら独り言か、私に言っているのか判別のつかないスタート!
彼の一言目はいつも不明瞭で、こちらが勝手に「独り言」と処理することができる絶妙なトーンです。
しかし今回、「カチンジジー」は私をロックオンしていました。
目を大きく開いて、まるで「ここで逃がすもんか」と言わんばかりに、そしていっそう大きな声で続けました。
「お前さんのとこはどうだ?獣、入ってないか?」
あーーー!やだやだ、やっぱり聞こえないふり作戦は通用しない。
「カチンジジー」の声は山の反対側まで届きそうな勢いですから。
しょうがない社交辞令に。
「いや、うちは入られてないし、足跡も見ないよ、以前はアライグマがいたけどね…今はいないみたい」
と穏便に答えた私。
だが、「カチンジジー」新たな話題を見つける速さもまた見事。
「…ところで、知らないか?俺が苦労してやっと育てた〇〇芋がなぁ、収穫しようと思ったら芋だけ盗まれたんだ!」
ここで、被害妄想話題がきた、「そんな芋しらないし!」 と心の叫び。
と、すかさず「カチンジジー」による新たな攻撃。
いきなり
『謎の芋泥棒事件』
に私が巻き込まれることになったのです。
私は
「いやいや、そんな知らない。同じ芋作ってないし、育っているのも知らないし…それに、芋を掘って持っていく人どこかにいる?」
と防御しつつ答える私。
しかし、「カチンジジー」は不敵な笑みを浮かべながらまさかの展開に。
「いや、あの芋はな、健康に良いんだ。今年種芋買った貴重な芋だ。だからわざわざ掘り出してでも盗む輩がいるんだ」
うっ…思わず
「どこの怪盗か?いるわけない」
と心の中でツッコミ、もちろん聞こえるはずもありません。
さらに、「カチンジジー」は目をギラリとさせ、
「それから、みかんだ…」
とまたもや新しい話題に突入。
「今年あんたのみかんの木、3個しかできてないね」
「人のミカンの木のことほっといて」
と私の心の声。
私のところのミカンの木、3個実ってるのピタリと知っているあたり、もはや「カチンジジー」の執念が伺えるレベル。
昨年たしか、私の実っているみかんを断りもなく食べてたことを忘れない。
しかも、当然のように私に尋問を続けます。
「剪定やってるか?そこの枝、切らないとダメだぞ。果物はな、欲出して育てちゃいかん。どう思ってるんだ?剪定については」
ここで私、ついに耐えきれずに雑草を握りしめて思いっきり投げた。(心の中で)
ああ、秋の収穫を楽しみにしている私の心を乱すこのしつこさ…!
しかし、「カチンジジー」は意にも介さず、
「この枝、ほら、切ってないだろ?」
としつこく同じ枝を指さして見せるのだ。
ここまで来たら、まさに上から目線の畑の指導者気取り!
「だから、今は剪定の時期じゃないんだって!」
と私の心の叫び。
そして、ついに冷静を装って放った捨て台詞。
まさか、「カチンジジー」とは言わないが。
「そんなことばかり言ってたら、みんなに笑われちゃうよ。私は趣味でやってるから好きなようにやるんだから」
「カチンジジー」の顔が一瞬ピクリと動いたかに見えたものの、言い返すことなく畑仕事は何もやらず、すぐに車に乗って帰っていきました。
何しに畑に来たのやら。
あーーよかった。
やれやれと思いつつも、なんとも不思議なことに
「次はどんなネタで来るのか…」
と、どこかワクワクしている自分がいるのです。




