どうでもいい一言から、人生を考え始めた
Last Updated on 2026年2月19日 by 管理者 Nikifarm
おはようございます、室温16℃。
目 次
テニスコートで聞いた
土曜日、テニスコートで、
どうでもいい会話をしていた。
ラリーは続かないが、
雑談だけは永遠に続く、あの時間である。
すると、
「今日さ、映画をもう一回観に行くんだよ、国宝」
私は聞き返した。
「え、もう一回?
同じ映画を?」
「そうそう。(奥さんが)観たいって言うんだ」
その瞬間、
私はラケットを振りながら、
人生最大級の疑問を持った。
同じ映画「国宝」を二回観る人は、
一体なにを観ているのだろう。
本物の国宝を拝めるのか?
こんな風に

私は一回で十分な人間
正直に言うと、私は映画を二度は観たいとは思わない。
映画は一回でお終いだ。
ストーリーも分かる。
結末も知っている。
犯人も分かっている。
ヒロインも助かるし、だいたいハッピーエンドに終わる。
もう一回映画館に行って、
なにを確認するのだろう。
実はむかし、こんなことがあった。
レンタルビデオを借りたら、
なぜか途中まで観ていると、犯人が分かってる自分に気が付いた。
おれってなんてすごいんだ。
でも、
よーーーく考えたら、そうだ、以前借りたビデオだった。
「やっぱり犯人は犯人だったな」
何度も見ると、違う人が犯人だったりするとすごい映画だ。
それとも、
「やっぱり泣けるな」
と、自分の涙腺を点検しに行くのか。
同じ映画でも、泣けなかったらそれはそれで変な気になる。
本も同じ、一回読んだら終わり
考えてみれば、映画ではないが本はどうだろう。
何回も読む人もいるだろう、
私は基本、一回読んだら終わり人間。
途中で放り投げることもかなり多い。
なぜなら、
推理小説はあらすじが分かれば満足してしまうからだ。
私はどうやら、
物語を「理解」した瞬間に、
もう用が済んでしまう性格らしい。
映画も本も、
「はい、分かりました。終了」
である。
でもたまに、本の中に自分が没入することもあった。
それが名著なのかどうかはわからない。
おれの脳はおバカだから?
それでも「この一文」は残るようになった
それでも中には、
何度も読み返す、例外の本もあった。
何度も読み返しては納得していく。
「この一文がいい」
「この考え方だけは残る」
また、再度読み返して、
「生き方はそうしないといけないな」
とか。
その章だけ心に刻むために読み返すことがある。
そういう本は、手元に置いてある、
ちょうど、
分からない漢字を調べる辞書や、
百科事典のようなものだ。

考えたら、
それこそ、今の時代はタブレットの電子本でもいいかもしれない。
「そのフレーズ出して。」
と言えば、AIは瞬時に答えてくれるだろう。
だが、
それでもまだ紙の本をめくっている。
無駄な行為なのに、なぜだろう。
おそらく、これからは本棚ではなく
タブレットに入れることになるだろう。
自分で書く地獄を知ってしまった
何回か本を読む理由は、
たぶん自分で文章を書くようになってからかもしれない。
文を書くのに、
どれだけ言葉を選び、
どれだけ迷い、
どれだけ消しては書き直しているか。
それを毎日やっていると、
他人の一文が軽く読めなくなる。
「あ~、この人、ここで少し悩んだな」
と、勝手に書き手を想像してしまう。
50音しかないのに、なぜ無限に書ける?
日本語は50音しかない。
それなのに、なぜ無限に文章が書けるのだろう。
表現は無限ではないと思うが。
組み合わせは無限だ。
歌詞も同じ。
毎年、毎日新しい歌が生まれる。
しかも私は、
その歌を何度も何度も聴いている。
歌詞も覚えている。
メロディも知っている。
どこかで、聴いたメロディーだと思いながら、
また聴く。
なぜ音楽と絵は何度も味わえるのか
絵画もそんな気がする。
壁に飾って、毎日眺める。
内容は同じ一枚の絵だ。
変わらない。
それでも飽きない。
たぶん、
映画や本は「情報」で、
音楽や絵は「感覚」なのかもしれない。
私は映画を理解している。
音楽は感じている。
理解は一回で終わるが、
感覚は何度でも戻れる。

私が何度も読んだ本は3冊しかない
改めて考えると、
私が繰り返し読んだ本は、
人生で3冊くらいしかない。
名著というより、
私の性質に少し影響した本だ。
正直に言えば、
ほとんどの本は推理小説の趣味・時間つぶし。
だが、その中に、
人生に残る一文が、
たまに混じっていることもある。
私は映画ではなく人生を二回繰り返す
ここまで考えて、
ようやく映画を二回観る気持ちは、
少し理解できた。
彼らは映画を観ているのではない。
感覚を味わいに行っているのだ。
私は映画の世界に没入できない、
ストーリーを分析してしまう。
だから私は二回行かない。
ただし例外がある。
もし私が、
テニスの試合でミスショットしたら、
その場面だけは何度も頭の中で再生する。
しかも4K高画質で。
スロー再生付きで。
私は映画は一回だが、
自分の失敗シーンだけは、
なぜか無限リピートしているらしい。
二度は繰り返さないために。
※ 次回は、人生に影響した私の本を紹介しよう。


