生地は現役、ゴムだけ高齢化 ――下着に見る『部分的高齢化社会』
Last Updated on 2025年12月19日 by 管理者 Nikifarm
おはようございます。 今朝の室温19℃
今朝も暖かいが、真っ暗な窓を開けるとやはり冬のにおいを感じる。
目 次
――誰も教えてくれない下着の耐用年数――
こんなことを考える日が来るとは思わなかった。
介護施設の紙おむつの話ではない。
ましてや金融や健康相談でもない。
パンではない、パンツの話である。
シニアがいうパンツは下着のことだ。
毎日の習慣は、きわめて健全
私は毎日きちんと風呂に入り、そのたびにパンツとTシャツを替える。
特別なことではない、ごく普通の生活だ。
手持ちのパンツはおよそ15枚。
順番に履くので、1枚あたりの出番は半月に1回である。

ここまでは、なんの疑問もなかった。
ごくまっとうな生活である。
なのに、ある朝ふと、
「このパンツ、いつまで履くんだろう?」
という疑問が湧いた。
男性用パンツは三派に分かれる
男性用パンツは、大雑把に言えば三種類ある。
- トランクス
- ブリーフ
- ボクサータイプ
違いは何か。
若い頃はトランクスだった。
風通し重視。自由すぎた。
今は半ボクサータイプ。
フィット感重視。
人生とパンツは、年齢とともに守備範囲が変わるようだ。
パンツはいつ替えるのか問題
靴ならすり減る。
シャツなら襟元がすれてほころび、色あせる。
家電なら壊れる、充電劣化。
では、パンツは?
- 穴が開いたら?
- 薄くなったら?
- ゴムが伸びたら?
ところが最近のパンツは丈夫だ。

色も黒や紺、柄物。
昔の白パンツのように、
「黄ばんだら即引退」という分かりやすさがない。
まだ働けそうなのに、引退時期が決まらない。
まるで65歳まで定年延長された社員のようである。
パンツにも履歴書がある時代
気になってAmazonの購入履歴を見てみた。
- 2023年12月
- 2024年5月
10枚ほどを購入している。
感覚だけで考えるのはやめて、きちんと数字で考えてみることにした。
- 15日に1回履く
- 1か月で約2回
- 1年で約24回
下着用のゴムは、洗濯100回前後で劣化すると言われている。
24回 × 3年 = 72回
つまり、
パンツのゴムの寿命は、およそ
3年半
という結論に達した。
パンツは、破れて引退するのではない
計算してみて分かったことがある。
パンツは、穴が開いて辞めるのではない。
ゴムが伸びて、静かにフェードアウトする。
見た目は元気。
生地もしっかりしている。
だが腰だけが言うことをきかない。
これはもう、人間の人生後半そのものである。

生地は現役、ゴムだけ高齢化
ちなみに生地のほうはどうか。
15日に1回の使用なら、
生地そのものは5年くらい余裕で持つらしい。(自己判断)
つまり、布は現役、ゴムだけ老いる
なんだ、人間の腰や膝と同じではないか。
部分的高齢化社会は、すでにパンツの中で始まっていた。
パンツは今も進化している
ここで別の疑問が浮かぶ。
新しいパンツは、今も進化しているのだろうか。
調べてみると、答えは「YES」。
- ムレにくい
- 締めつけない
- 速乾
- スポーツ対応
さらには、ふんどしが現代風に復活している。
締めつけゼロ。
通気性抜群。
名前は「ふんどしパンツ」。
最先端が、最古に戻る。
パンツ界も、立派な温故知新である。
そして、介護パンツの世界へ
ここで、
「いやいや、介護パンツはまだ早い」
と私は思っている。
だが、最近の介護パンツは様子が違うようだ。
- 見た目は普通の下着
- 薄い
- 軽い
- しかも、もれてもOK
昔のように
履いた瞬間、覚悟が決まるものではない。
もれ=失敗ではない。
もれ=想定内。

これは後ろ向きではない。
完璧を求めない、大人の設計だと思う。
これもありかもしれない。
一度試しに履いてみるとするか?
シニアとは「安心を履く世代」
人もパンツも、
一番弱いところから劣化していく。
それが分かっていれば、少し伸びたくらいで慌てなくていい。
今日も私は、ゴムの状態をそっと確認しながら、
- 不安を減らす
- 外出を諦めなくていい
- 笑って過ごせる
シニアだから、残尿感のもれもOK。
パンツが許してくれる。
これほど心強い話はない。
何事もなかった顔でパンツを履いて、自然乾燥。
今日も何事もなかった顔で
私は今日も、特に問題のないパンツを履いている。
いつ穴が開くのか。
いつ薄くなるのか。
それとも先に、
新しいパンツ文化に乗り換えるのか。
人もパンツも、いつまで現役かわからない。
だから今日も、何事もなかった顔で履いている。
人生もパンツも、替えの備えがあれば、だいたい大丈夫。
パンツ一丁
いや今日も一朝(いっちょう)上がりの朝である。


