「色々あって忙しい」の正体 〜目玉と車と日本人〜【№2】
Last Updated on 2026年5月16日 by 管理者 Nikifarm
おはようございます。室温22.4℃、朝一血圧(124/83/64)。
昨日のブログの続きになります、昨日のブログは下記を参考にしてください。
■ そして現場検証へ
テニス帰り。
Kさんが、
「ちょっと見てよ」
と言うので、
駐車場へ向かった。
私は覚悟していた。
かなり派手に凹んでいるのだろうと。
しかし――
分からない。
どこ?
傷はどこ?
私は車の周囲を回る。
前から見る。
横から見る。
しゃがむ。
顔を近づける。
完全に刑事である。
するとkさんが言った。
「ここ!」
指差した。
しかし、
まだ分からない。
そこで斜めから光を当てるように見ると――
「あっ……」
本当に、
チョコッとだけ凹んでいた。
米粒の親戚くらい。
私は正直思った。
「これ、言われなければ一生気づかない」
しかしKさんは真剣だった。
人間は、
自分の持ち物の変化には敏感になる。
特に日本人はすごい。
車を、単なる“移動道具”ではなく、
“美術品”として扱う。

■ 洗車民族ニッポン
そういえば、別の友人Hも
暇さえあればいつも車をピカピカにしている。
しかしH宅は屋根付き車庫ではない。
完全な野ざらし。
- 雨
- 花粉
- 黄砂
- 鳥
- 風
- 自然フルコース
それなのに、
また洗う。
翌週また洗う。
私は時々思う。
「もう自然側の勝ちでは?」
しかも、
磨きすぎると逆に塗装が傷む気もする。
人の肌と同じで、洗い流し化粧(ワックス)する。
人も車も同じで中身は全く変わっていないのだ。
なぜかそう思うと、安心するのだろう。

■ 人間は“傷”を恐れる生き物
結局、
KさんHさんの話を聞きながら思った。
人間は、
傷そのものより、
“変化”
を怖がるのだ。
- 目の痛み
- 車の凹み
- 口座番号
- 小さな異常
- 少しの違和感
それが気になって、
頭の中でどんどんいらない心配が大きくなる。

でも――
- それを気にして
- 相談して
- 笑って
- またテニスして
いるうちは、まだ元気なのだと思う。
本当に弱ると、
傷すら気にしなくなる。
だから昨日のKさんHさんは、
「色々あって忙しい」
と言いながら、
実はかなり元気で、忙しくないのかもしれない。
そして私は思った。
もし、
生きること自体が忙しくなりすぎたら、
それは少し危険である。
もっとも墓の中は忙しくないので
- 車も傷つかない
- 目も痛まない
- 口座番号もいらない

だから人間は――
少し面倒で、
少し騒がしく、
小さなことで悩んでいるくらいが、
案外ちゃんと生きている証拠なのかもしれない。
よかった、よかった・・・


